会計事務所が初めての方へ

会計事務所未経験者または2年未満の方へのメッセージ

まず、大前提として、あなたが会計事務所未経験の方や、税理士受験に専念されていて社会人経験のない方でも構いません。
今回の募集は、欠員募集で行っているのではありません。
私たちの事務所で一緒に働いてくれる、私たちと同じ考えを持っている仲間をじっくりと探しています。

転職をして「中小企業をサポートする専門家」「お客様の成長発展に役立つサービスを提供する専門家」を目指すというのは、かなりの決断が必要だと考えます。
判断材料になるように、私たちの事務所について詳しくご説明をしますので、この求人ページに書かれていることをご覧になって
「よし、この税理士事務所に入って、中小企業をサポートする専門家になってみよう」
と思った方のみご応募ください。

「1万時間の法則」

マルコム・グラッドウエル氏が提唱した法則です。
スポーツでも音楽でも何でも、物事を始めて何かに習熟して一流になるには、人は1万時間の学習(積み上げ)が必要なのだということです。
誰でも一流になりたいと思っていると思いますが、一流のビジネスマンやスポーツ選手はもって生まれた才能も必要ですが、それよりも凡人をはるかにしのぐ学習や練習量をこなすことの方がより大切であると言います。
そう考えると努力次第で誰もが天才になれる可能性があります。ただし、1万時間何かに取り組んだ者だけです。

注目すべき重要なことは、マルコム・グラッドウエル氏の調査によると

「練習をせずに天才的能力を発揮する人」も、「いくら練習をしても上達しない人」もいないということです。
練習しないでうまくなる人はいないし、練習してうまくならない人もいません。学習(練習量)が大きく関係しています。

イチロー

努力せずに何かできるようになる人のことを天才というのなら、僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを天才というのなら、僕はそうだと思う。
人が僕のことを「努力もせずに打てるんだ」と思うなら、それは間違いです。

孫正義(ソフトバンクグループ創業者)

努力しても報われないなあと感じ嘆く時、大抵の場合は、まだ本当の努力をしていない。

ビル・ゲイツ(マイクロソフト会長)

「一つのことに1万時間費やせばその分野にずば抜けて強くなる」という人もいるが、私はそんなに単純だとは思わない。実際には50時間を費やした後、90%が脱落する。
好きになれない、向いていないという理由でだ。
そしてさらに50時間費やした人の90%があきらめる。
このような普遍的なサイクルがあるんだ。運だけでなく、続けるだけの熱意も必要だ。
1万時間費やした人は、ただ1万時間費やした人ではない。
自分で選び、さまざまな過程の中で “選ばれた人" なんだ。

(出典:天才!成功する人々の法則/マルコム・グラッドウエル)

何かを1万時間し続けるのにかかる時間は、こんな感じです。

学習時間 期間 年間休日数
平日8時間ずつ 約5年1か月 年間休日120日として
平日10時間ずつ 約4年1か月 年間休日120日として
毎日8時間ずつ 約4年0か月 年間休日52日として
毎日10時間ずつ 約3年2か月 年間休日52日として
毎日12時間ずつ 約2年8か月 年間休日52日として

私自身に当てはめてみると、私は会計事務所で担当者としての修行中に税務会計の実務経験を積みました。
毎日(土日は自宅で自分なりに勉強をしていました)平均すると10時間ほど仕事をしていましたので、3年2か月ほどで1万時間を超えたことになります。
これが私の中では「自分一人で、お客様への対応が一通りできる自信がついた」ときと重なる気がします。
私の経験上も「1万時間の法則」は非常に納得できます。
顧問先のお客様から見て、税務会計業務の1万時間の経験がある担当者からのアドバイスは、会計事務所に入社して1年や2年の担当者からのアドバイスとは明らかに受け止め方が違うと思います。
実務経験が1万時間ある担当者は自分自身の言葉に自信があります。
一般的に、会社の中での働き方に「スペシャリスト」「ジェネラリスト」という区分がありますが、この「スペシャリスト」というのは、何か1つの仕事に打ち込んだ業務時間が「1万時間を超えた人」だと思っています。

どれだけ素晴らしい才能を持っていても、必要量の練習を継続的に投入しなければ、成果につながりません。
ドラフト1位でプロ野球に入団した選手でも、毎日の練習をおろそかにした選手はレギュラーに定着できないのと同じです。
自分自身で成長を実感しようと思えば、できるだけ短期間でこれだけの時間を費やさなければならないのです。
また、平日8時間の練習を5年続けるよりも、毎日12時間の練習を3年続けた方が、当然ながら成長のスピードが速いです。
膨大な努力が、実績⇒モチベーションの維持⇒更なる努力、という良いスパイラルを生みます。
しかしながら、いきなり1万時間学習するのは難しいので、1万時間のハードルを少し下げてまずは1000時間の目標を立ててください。
そして1000時間の学習のポイントは、この最初の1000時間をできる限り短時間でやり遂げることです。
この期間を駆け抜ける時間が短ければ短いほど、あなたの「成長速度は著しい」と、周りの上司や仲間が感じ、あなたを見る目がかわります。

大丈夫です!
才能よりも、一定時間以上の継続的な学習が、一流になるための条件です。
私たちの事務所で一緒に切磋琢磨しながら、3~5年後には一流の会計人を一緒に目指しましょう。